COLUMN / 恋の見方

失恋後に成長するタイプの人ってどんな感じだろう?

大好きだった人と離れることは、
心にとって本当に大きな出来事です。

涙が止まらなくなったり、
何も手につかなくなったりするのは、
本気の恋のあとにこそ起こることでしょう。

失恋の痛みは、
すぐに消えるものではありません。

大きな悲しみを経験したあとに、
以前とは違うものの見方を得たり、
人への優しさを見つける人もいます。

このコラムでは、失恋という悲しみのあとに、
傷ついた心を静かに休ませながら、
無理なくこれからの日々を取り戻すために、
意識できそうなこと、
逆に今は避けたいことをお伝えします。

あなたのペースで、
ゆっくりと読み進めてみてください。


どうして失恋はこれほどまでに苦しいのでしょうか

失恋して胸が痛むときに、
それでも早く立ち直らないといけないと思って、
自分を追い込んでしまうことがあります。

でも、その苦しみきちんとした理由があります。

それを自分で理解してあげて、
焦らなくてもよいのだと思えることが大切です。

心の痛みが、体にも表れることがあるから

失恋をすると、眠れなくなったり、
食欲がなくなってしまったり、
胸が本当に痛むように感じることがあります。

心の痛みは目に見えないものですから、
骨折や、見える大きな怪我と同じようには、
なかなか考えられないものです、

怪我をして血が流れたら、
ほとんどの人は、その処置をするはずです。
心に怪我をしているときも、同じであるべきです。

その心身のつらさが気のせいではない、
怪我と同じように、本当に痛いのだとしたら、
今は無理に笑ったり、
立ち直ったふりをしたりしなくていいのです

まずは、痛くてつらい、
自分の心と体を休ませてあげてください。

一緒にいた人と、日々の習慣まで失ったから

失恋で失うのは、その相手だけではありません。

毎日の連絡や、週末いつも空けていた予定、
何気なく話していた時間も、急に行き先をなくします。

寂しくてたまらなくなるのも、何度も思い出すのも、
それまでそこにあった暮らしの流れが、
急に大きく変わったからです。

もちろん喪失感の強弱だけで、
その人の愛情の深さを測れるわけではありませんが、
ただ、あなたにとって大切な時間があったことまで、
否定しなくていいということです。


失恋のあと、回復していく中で見られる姿

つらい別れのあとに、
時間をかけて日常を取り戻していった人が、
その過程で以前と違う考え方に出会うこともあります。

これから挙げるのは、回復できる人の条件でも、
身につけなければならない特徴でもありません。

ただ、いつか役に立つかもしれないですから、
今の自分に合いそうなものだけ、
そっと拾ってみてください。

自分の感情を否定せず、そのまま受け止められること

失恋のあと、少しずつ回復していく人の中には、
「悲しい」「寂しい」「悔しい」という気持ちを、
無理に消さずにいられる人もいます。

泣きたいときには思いきり泣いて、
苦しいときには「苦しい」と素直に認めます。

感情は、無理に抑え込もうとすると、
かえって心の奥底でくすぶり続けてしまいます。

自分の素直な気持ちを否定せず、
「今はこれでいい」と受け止めることは、
回復を急かさずに待つ助けになります。

立ち直るために悲しめる、強さがあるのです。

相手を責めるのではなく、自分を見つめ直すことができる

別れの原因をすべて相手のせいにしたり、
逆に自分ばかりを責めてしまったり、
そういった極端な思考に陥らないのも、
失恋後に成長する人の特徴だと言えるでしょう。

時間が経って、心が少し落ち着いてきたころに、
「あのとき、どうすればよかったのかな」
「二人の関係から何を学べたかな」と、
自分を見つめ直す時間を持つことができるのです。

この振り返りができる人は、
次の恋愛や人間関係で同じつまずきを繰り返さずに、
より深い絆を築けるようになります。

恋愛以外の時間に、小さな喜びを見つける

恋人を中心にして回っていた生活。

それはそれで幸せではありますが、
そこから少しずつ離れていって、
自分自身の人生に目を向けられるようになる、
ということも大切な変化です。

少しずつ余裕が戻ると、恋愛以外の日常に、
小さな楽しみが見つかることがあります。

美味しいコーヒーを淹れること、
新しい本を読むこと、
気になっていた趣味を始めてみること。

そうやって「自分を喜ばせる時間」を、
少しずつ増やしていくことで、
恋をしていたときには置いてきていたものが、
生活に戻ってくることがあります。


心を休ませるために、少しずつ意識したいこと

心がケガをしている状態から、
少しずつリハビリをしていくように。

無理のない範囲で、日常生活の中で、
意識してみたいことをいくつかご紹介します。

体のケアを最優先にする

心と体は繋がっています。

心がとても疲れているときは、
体も同じように疲労しています。

今は、自分を甘やかしてあげてください。

栄養のある、あたたかい食事をとる。
肌触りの良いパジャマを着て、たっぷりと眠る。
太陽の光を浴びて、少しだけ深呼吸をする。

そんな当たり前のことが、
心を回復させるための大切な土台になります。

よく眠れない夜には、
無理に眠ろうとしなくても大丈夫です。

あたたかいミルクを飲んで、
ただ横になっているだけでも、体は休まります。

信頼できる人に話を聞いてもらう

ひとりで抱えきれない悲しみは、
誰かに少し分けさせてもらいましょう。

信頼できる友達や家族に、話を聞いてもらうのです。

アドバイスをもらう必要はありません。

「ただ話を聞いてほしい」と伝えて、
思いを口にするだけでいいのです。

誰かが自分の気持ちを受け止めてくれる。
それだけで、心はずっと安心します。

もし、身近に話せる人がいない場合は、
カウンセラーなどの専門家に頼るのも良い方法です。

自分自身に一番優しくしてあげる

失恋したあとは、どうしても、
自己肯定感が下がってしまいがちです。

自分に魅力が足りないのかもと、
思い込んでしまうこともあるでしょう。

そんなときこそ、
「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」
を、意識してみてください。

大切な親友が失恋して泣いていたら、
あなたはどんな言葉をかけますか?

きっと、優しく慰めて、
温かい飲み物を渡してあげるはずです。

それと同じ優しさを、
どうか自分自身に向けてあげてください。

「よく頑張ったね、つらい思いをしたね」と、
自分で自分を抱きしめてあげる感覚です。

小さな区切りをつけながら、自分のペースで歩む

失恋の直後は、
何も手につかなくなることがあります。

起き上がるのも辛い。食事をするのも面倒。

そんなときは、本当に小さなことでいいので、
「できたこと」を認めてあげましょう。

朝、顔を洗えた。窓を開けて換気ができた。
お茶を淹れることができた。

そんな小さな行動のひとつひとつが、
「できた」を積み重ねる立派な一歩です。

自分を褒めて、優しく労わってあげてください。

いきなり「さあ、新しい恋を探そう!」と、
むりして意気込む必要はありません。

まずは、部屋の片付けをしてみる。
相手の連絡先を見えないところに移動してみる。

そうした、ほんの小さな「区切り」を、
積み重ねていくことでも十分です。

回復への道のりは、一直線ではありません。
3歩進んで2歩下がるような日もあります。
もし昨日より良くならなかった日があっても、
それは失敗だと思わないでください。

前を向いている実感がない日にも、
ただ今日を終えられたならそれで十分なんです。

生きているだけでえらいです。
自分のペースを大切にしてあげてください。


写真や思い出は、消さずに見えない場所へ移してもいい

関係が終わったあとに、
思い出のものについて悩む時期が来るかもしれません。      

ただふっきるためだけに、これまでの写真や連絡先を、
つらい思いや罪悪感を抱きながら、
今すぐに全部消さなくてもいいんです。

消すことがつらいなら、見えないフォルダや、
ごみ箱へ移すだけでも区切ることができます。

忘れるために排除するのではなくて、
突然目に入るたびに傷つくことを減らすための
防衛的な小さな区切りです。


心を守るために、今は「しないほうがいいこと」

心が弱っているときは、無意識のうちに、
自分への追い打ちとなるような、
自分を傷つける行動をとってしまいがちです。

心の回復を妨げないために、
今は少し避けたほうがいい行動もお伝えします。

相手のSNSを無理に覗きにいくこと

どうしても別れた相手の近況が気になって、
SNSのアカウントを探したり、
投稿をチェックしたりしたくなる気持ちは、
(私も経験があるので)痛いほどよくわかります。      

でもSNSを見ることは、治りかけの心の傷口を、
自ら広げてしまうような行為です。

相手が楽しそうにしているのを見て、
なんでと思って落ち込んだり、
新しい出会いがあったのではないかと、
不安になったりで心が休まる暇がありません。

今は自分の心を守るために、
そっとミュートにしたり、
通知を見ない仕組みを作ったりして、
物理的な距離だけはでなく、
デジタルの距離も置くようにしましょう

寂しさを埋めるためだけの新しい恋愛

寂しさを感じているときに、
新しい出会いへ心が動くこと自体は、
悪いことではありません。     

ただ、思い出を上書きするためだけに、
やみくもに走ってしまうような新しい恋愛は、
すこし立ち止まって考えるべきです。

恋のさみしさを恋で埋めようとするのではなく、
生活のさまざまなところから埋められるように、
「恋をするまで」の生活について、
思い出してみるといいかもしれません。

「自分が悪かった」と自分を責め続けることはやめる

あんなこと言わなければよかった。

もっと優しくしていれば、
別れずに済んだかもしれない。

失恋のあとには、自分のしたこと、選択が、
すべて悪かったかのように思いがちです。

ですが、別れという結果は、
決してあなた一人だけの責任ではありません。

二人の間にある様々なタイミングや、
価値観の違いが重なった結果にすぎません。

過ぎてしまったことを何度も反芻して、
自分を罰し続けるのはもう終わりにしませんか。

きっとあなたは、そのときできる、
精一杯の愛情を注いでいたはずです。

その事実だけは、認めてあげるべきです。


あなたのペースで、また歩き出せる日が来ます

失恋の痛みは、波のように押し寄せてきます。

少し元気になったかと思えば、
また急に悲しみが溢れ出す日もあるでしょう。

行ったり来たりを繰り返す自分に、
嫌気がさすことがあるかもしれません。

それでも、大丈夫です。
今ここで少し休めたなら、それで十分です。

今はただ、自分の気持ちを整理して、
落ち着いて考える時間が必要です。

無理に前向きにならなくていい。

急いで立ち直る必要もありません。

たくさん泣いて、たくさん休んで、
自分に一番優しくしてあげてください。

自分を大切に扱いながら過ごすうちに、
一日のなかで痛みが占める時間が、
少しずつ変わっていくことがあります。

いつか「あの悲しみがあったから、今の自分がいる」
と、思える日が来る人もいます。

私が失恋のあとで思ったことは、
失恋自体はいい経験ではなかったけど、
その恋はいいものだったということです。

私がこう思えているのですから、
あなたもきっと大丈夫。
焦らないで、あなたのペースで大丈夫です。

今はゆっくりと、心に平穏が戻るのを待ちましょう。

AFTER READING

読み終えたあとに、
この場所でできること

もう少し考えたいときも、
今日はここまでにしたいときも。
いまの気持ちに合うものをどうぞ。

読み疲れたら、いったんここまで。

答えを急がないで、
心を休ませてあげてください。

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