好きだから、我慢する
好きだから。
それだけで、我慢する理由になる気がしていた。
相手の言葉が少し足りなくても、
会える頻度が少なくても、
本当は寂しいと思っていても。
本当はつらくても。
好きなんだから仕方ない、
そう思って自分の気持ちを後回しにしてきた人が、
いるかもしれません。
でもふとした瞬間に、
こう思うことはありませんか。
この我慢、本当に恋だから必要なの?
好きだから我慢する恋は、当たり前?
恋をしていると、
自分だけが我慢することが、
美しいことみたいに感じることがあります。
相手を思いやること。
関係を壊さないように気をつけること。
自分の気持ちを飲み込むこと。
それ自体が悪いわけではありません。
相手を大切にしたい気持ちがあるからこそ、
自分を後回しにすることなんて軽いと思って、
自然にやってしまうことでもあります。
それでも、
「好きだから我慢しなきゃ」が、
いつの間にか当たり前になっているなら、
少し立ち止まってもいいのかもしれません。
「好き=苦しい」になっていないか
好きなのに、なぜか苦しい。
会えた日には本当に嬉しいのに、
帰り道はとても虚しい。
相手から連絡が来るかどうかで、
一日の気分がすべて決まってしまう。
そんな状態が続くと、
「恋って、こういうものなんだ」
と自分に言い聞かせてしまいがちになります。
もちろん恋のすべてが、
楽しさだけでできているわけではありません。
ただ恋の苦しい側面が、
そればかり目立ってきてしまうのならば、
本当は恋が苦しいのではなく、
無理をしている自分が苦しくなってきているのかもしれません。
我慢していることに、気づかないふりをしてしまう理由
自分が我慢していることを認めてしまうと、
ならどうすればいいのか、
いろいろなことを考えなければならなくなります。
この関係をどうしていきたいのか。
本当は何を求めているのか。
今のままで自分は大丈夫なのか。
詳しく考えていくことがつらくて、
「好きだから」という言葉で、
状況を守ってしまうことがあるかもしれません。
そのままでいられずに、
なにかが変わってしまうことは、
とても疲れてしまうことです。
それでも、
気づかないふりを続けていっても、
心は少しずつ疲れていってしまいます。
我慢をしているのが自分だけなのであれば、
もちろん自分の心だけが、
ひとりで疲れていってしまいます。
好きな気持ちと、自分を大切にする気持ちは別
相手を好きな気持ちがあることと、
自分を大切にできているかどうかは、
本当は別の話です。
誰かが我慢することで恋がうまく行ってるから、
それで正解ということではありません。
もちろん我慢しない恋だけが、
正解というわけにもなりません。
大切なのは、
我慢している自分を否定しなくていいし、
我慢し続けなきゃいけない理由もない、
ということです。
「自分は今、少し無理してるかもしれない」
そう気づくだけでも、
我慢することで生まれていた苦しさが、
少しずつ楽になっていきます。
いま感じている気持ちを、なかったことにしないで
感じている苦しさに、
すぐに答えを出す必要はありません。
すぐに何かを変えなければ、
ということでもありません。
けれど、
「好きだから我慢しなきゃ」
という考えの裏にある本当の気持ちを、
一度見つめてみてください。
寂しい。
不安。
大切にされたい。
安心したい。
それは、わがままでも弱さでもない、
苦しさに閉じ込められて、
後回しにされてきた純粋な感情です。
この恋をどうするかより、まず自分の気持ちを
この恋を続けるかどうか。
相手に何かを伝えるかどうか。
それを決める前に、
まずは自分の心の状態を知ることが必要です。
大切なのは、
好きだから我慢する、ではなく、
好きな自分が、どう感じているかです。
そこに目を向けられたら、
この恋との向き合い方も、
好きと苦しさのバランスも、
きっと少し変わってくるはずです。
もしここまでを読んで、
「これ、今の自分だ」と感じたなら、
それだけでも十分な気付きです。
焦らなくても、
投げ出さなくてもいい。
あなたのペースで、
あなたの気持ちを大切にしていってください。



