大好きな人の行動が少し気になって、
胸がざわつくことはありませんか。
「他の人とふたりきりで食事に行ったみたい」
「頻繁にLINEをしている人がいる気がする」
そんなとき、
「どこからが浮気なのかな」
という疑問が頭をよぎるかもしれません。
誰かに相談しても、
「それは浮気だよ」と言う人もいれば、
「そのくらい普通だよ」と言う人もいます。
ひとくちに浮気と言っても、
本当に人それぞれの考えがあるものです。
疑問の出所が恋人であれば、
正解がわからなくて、
ひとりで抱え込んでしまうのは、
とても苦しいことですよね。
このコラムは、
すぐに行為の白黒をつけるのではなく、
一般的に言われている浮気の境界線や、
男女の感覚の違いについて
一緒に考えていくために書くものです。
あなたの心が少しでも穏やかになるように、
ゆっくりと読み進めてみてください。
なぜ「浮気の境界線」で悩んでしまうのでしょうか
まだ二人が結婚していない状態、
恋愛という段階において、
法律のように明確なルールはありません。
だからこそ私たちは、
「どこからが浮気なのか」
という線引きについて迷ってしまいます。
この問いに、絶対の正解はありません。
ある人にとっては、
「手をつないだら」かもしれませんし、
別の人にとっては、
「内緒で連絡を取り合っていたら」
というラインかもしれません。
これを書いている私にとっては、
「言えないことをしていたら」でしょうか。
とはいえ、これを考える上で大切なのは、
世間の基準ではなく、
あなた自身がどう感じるかです。
人によって、育ってきた環境も、
過去の恋愛経験も違います。
ある人にとっては「ただの友達付き合い」
というつもりの行為でも、
あなたにとっては「裏切り」、
というふうに感じられることもあります。
境界線があいまいだからこそ、
お互いの感覚の違いに気づいたときに、
不安な気持ちが膨らんでしまう。
そう言えるのではないでしょうか。
一般的な「浮気のライン」はどこにある?
たとえば世の中の人は、
どのような行動を、
「浮気」だと感じているのでしょうか。
複数のアンケート調査などから、
多くの人が「ここが境界線」だ、
と感じるポイントを見ていきましょう。
体のつながりやスキンシップ
もっとも多くの人が、
「浮気」だと認識するのはやはり、
肉体的な関係をもったときです。
ある調査では、男女ともに半数以上の人が、
一度でも体の関係を持てば、
それは明確な浮気だと答えています。
「不倫」という規準で考えたときにも、
同じように答える場合が多いでしょう。
また、「キスをする」や、
「手をつなぐ」「ハグをする」、
といったスキンシップも上位に挙げられます。
ただの友達同士ではしないような、
特別な距離感でのスキンシップは、
多くの人にとって、
「一線を越えた」と感じるポイントになります。
心のつながりとふたりきりの時間
体に触れていなくても、
心が離れていくことに、
強い不安を覚える人はたくさんいます。
たとえば、
「相手に恋愛感情を抱く」ことは、
立派な浮気だと考える人もいます。
「二人きりで食事に行く」とか、
「旅行や宿泊を伴うお出かけをする」
というペアでの行動も、
パートナー以外と特別な時間を共有しているため、
境界線を越えていると判断されやすいです。
物理的な距離だけでなく、
心の距離が近づくことも、
大きなもやもやの原因になると言えます。
ただし「二人きりでの食事」については、
仕事での付き合いであったり、
昔からの友人であるなど、
恋ではない事情である場合もあります。
(ペアでの出張宿泊も、ないわけではないですが)
またそれについて、
仕事での会食にかこつけて……、
というところまで疑うこともできますから、
やはり線引きは難しいところです。
男女で見える景色はどう違うの?
同じ出来事を見たとしても、
男性と女性とでは、
受け取り方が違うことがあります。
この違いを知っておくと、
相手の気持ちを理解するための、
よいヒントになるかもしれません。
男性が考えがちな境界線
傾向として男性は、
「肉体的な関係があったかどうか」
を重視する人が多いようです。
アンケート結果でも、
女性に比べて男性の方が、
「体の関係=浮気」と定義する割合が、
約3倍も高いというデータがあります。
そして「キスをしたら浮気」
と、考える男性も半数近くいるようです。
男性はどちらかというと、
行動として目に見える形での、
スキンシップがあったかどうかを、
境界線の基準にする傾向があると言えます。
女性が不安になりやすいポイント
一方で女性は、
「心のつながり」や「親密な時間」
に対して敏感になる傾向があります。
「手をつなぐ」「ふたりきりで会う」、
「頻繁に連絡を取り合う」といった行動も、
女性にとっては充分に浮気であると、
捉えられることが多いようです。
「相手に好意を抱いたら浮気」
と感じる女性も多く、感情の動きや、
「自分以外の誰かに心を許している状態」
に傷つきやすい傾向があります。
これらから考えてみると、
男性は身体の浮気を重く見る傾向が、
女性は心の浮気を重く見る傾向が、
それぞれあると言えそうです。
SNSがもたらす新しい「もやもや」の種
最近ではスマートフォンの普及によって、
浮気の境界線もすこし変わってきました。
直接会っていなくても、
SNSやメッセージアプリを通じて、
不安を感じるケースが増えています。
たとえば日常的に、
特定の誰かとLINEをしていること。
いつも何かのやりとりをして、
しかもそれを隠すようにしたりする。
内容はただの雑談だったとしても、
自分には見せない笑顔で、
スマートフォンに向かっている姿を見ると、
心がチクッと痛むことがありますよね。
仕事の話から始まったのだとしても、
自分がわからない誰かとの連絡が、
毎日のように続いているのなら、
パートナーとしては良い気はしません。
「ただの友達だよ」と言われても、
あなたが悲しいと感じたのなら、
それはあなたにとって、
ひとつの境界線だったと言えます。
誰かのSNSの投稿に、
頻繁に「いいね」を押しているとか、
親しげなコメントを残したりすることも、
不安の種になるものです。
またダイレクトメッセージでのやり取りは、
見えない場所での出来事だからこそ、
「何か隠しているのではないか」
という疑いを生んでしまいがちです。
内容が見えないときにも、
誰かと連絡を取っているらしい、
という状況そのものが、
現代では起きやすくなったと言えます。
なぜ境界線がわからなくなるのか
「どこからが浮気」かということで、
私たちが迷ってしまうのには、
いくつかの理由があります。
たとえば相手を思うあまり、
自分の感情に蓋をしてしまう、
ということは少なくありません。
自分の心が悲鳴を上げているのに、
それに気づかないふりをしてしまうのです。
それは「相手を失うのが怖い」、
「関係が終わるかもしれないから触れない」
という気持ちだと言えます。
「浮気じゃないの?」と問い詰めることで、
二人の関係が壊れてしまうのではないか。
自分が「重い恋人」だと、
思われて嫌われてしまうのではないか。
そんな不安があるときには、
境界線をあいまいにしたまま、
自分ひとりでその苦しみを、
抱え込んでしまうことがあります。
過去の恋愛で傷ついた経験がある場合、
その記憶が今の関係にも、
影響を与えていることもあります。
「あのときも最初はこうだった」
という記憶がよみがえって、
過剰に不安になってしまうケースです。
過去の恋愛はあくまでも過去であって、
今回の恋愛とは関係ないものです。
それがわかっていても、
どうしても思い出すという場合には、
今の関係を守るためと理由をつけて、
恋人についてのいろいろなものを、
見ないふりをしてしまうことがあります。
浮気の境界がわからないのではなく、
心がそれを認識しないようにしている、
というケースは少なくありません。
境界線よりも大切な「ふたりのルール」
世間の人たちがどう考えるか、
男女でどんな違いがあるかを見てきました。
それを踏まえた上で一番大切なのは、
やはり「あなた自身がどう感じるか」です。
浮気かどうかを決める大きな要素のひとつに、
「隠し事をしているかどうか」があります。
パートナーに堂々と言えない行動。
バレたら嫌がられるとわかっていて、
こっそり隠れてする行動。
内容がバレるとか以前に、
なにかを隠しているということ自体が、
信頼を揺るがす一番の原因になります。
行動そのものよりも、
嘘をつかれた、隠されていたという事実が、
心を深く傷つけるのです。
「これは浮気に入るのかな?」
と悩んだときに、
世間の基準に当てはめて、
相手を裁こうとする必要はありません。
あなたが悲しいと感じたのなら、
それがあなたの境界線です。
「これをされたら、私はとても悲しい気持ちになるよ」
「不安になるから、こういうことは控えてほしいな」
というように、
自分の気持ちや境界線について、
相手に伝えておくことが大切です。
ふたりの関係は、
ふたりで話し合って作っていくものです。
お互いの境界線をすり合わせて、
心地よいルールを見つけていくプロセスが、
ふたりの絆を深めてくれます。
自分の心のSOSに気づくために
浮気の境界線について考えるとき、
一番大切にしてほしいのは、
恋人の言い分よりも、あなた自身の心です。
相手の行動を責めるより先に、
まずは自分の感情を、
優しく受け止めてあげましょう。
悲しい気持ちを否定しないで
「こんなことで悩むなんて、私の心が狭いだけ」
と、自分を責めないでください。
あなたが悲しいと感じたのなら、
その悲しみは本物です。
疑惑を忘れてしまおうとせず、
無理に前向きにならず、
「私は今、傷ついている」ということを、
そのまま認めてあげてください。
相手の行動が浮気かどうか、
白黒をつけるのはとても大変なのことです。
行動に移すかは別としてまずは、
傷ついた自分の心を休ませてあげましょう。
温かい飲み物を飲んだり、
好きな音楽を聴いたりして、
少しだけ恋愛から、
離れてみる時間を作るのも良い方法です。
心が落ち着いてからなら、
相手ともう少し、
冷静に穏やかに向き合えるかもしれません。
あなたの心を守るためにできること
好きな人の言動が気になって、
浮気を疑ってしまったり、
それについて考えすぎてしまうときは、
心がとても疲れてしまいます。
疑念の解消に走ることも手ですが、
それと同じくらい重要な、
自分の気持ちを休ませるということを、
ぜひ思い出してください。
浮気の境界線は、
カップルの数だけ存在します。
世間一般の基準や、
相手の言い分に振り回されすぎず、
あなたの心の中にある、
「大切にしたい感覚」を守ってあげてください。
進みたくなったときには、
お互いがどこまでなら許容できるのか、
どこからが傷つくのかを、
少しずつ共有していくことが大切です。
一度にすべてを、
解決してしまう必要はありません。
あなたがその恋のなかで、
安心できる関係を築いていけるよう、
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