LINEの返信が短い。会っても、どこか上の空。
話しかけても、一言で終わってしまう。
「何かあったのかな」と思いながら、
でも聞けなくて、ひとりで考え続けてしまう。
相手がそっけないと感じた瞬間の気持ちは、
じわじわと心の中に広がっていきます。
最初は「気のせいかも」と思っていても、
それを繰り返されるうちに、
「もしかして嫌われたのかな」とか、
「私のことが好きじゃなくなったのかな」と、
不安がどんどん大きくなってしまうこともあります。
このコラムでは、「そっけない」と感じたときに、
何が起きているのかを整理しながら、
自分の気持ちとどう向き合えばいいかを、ゆっくり考えていきます。
そっけなく見えるのは、なぜ?
まず、大切なことを、
ひとつお伝えしたいと思います。
相手の態度がそっけなく見えるとき、
その原因が「あなた」にあるとは限りません。
人の態度には、さまざまな背景があります。
相手が疲れているとき
もしかして相手は今、
仕事や学校のこと、家族のことで、
心に余裕がなくなっているだけかもしれません。
疲れているときには、
人は言葉が少なくなります。
あなたへの返信が短くなったり、
会話が続かなくなったりするのは、
あなたへの気持ちが変わったからではなく、
単純に相手がそのとき消耗してしまっているから、
ということがあります。
もともとの性格や、愛情表現の違い
人それぞれで、愛情の伝え方はかなり違います。
言葉で気持ちを伝えるのが得意な人もいれば、
一緒にいること自体が、「好き」という表現だと感じている人もいます。
LINEの返信が短かったり、
スキンシップが少なかったりしても、
他のことで気持ちを示しているつもりで、
その人なりに大切に思っている場合もあります。
自分の「愛情表現の形」と、
相手の「愛情表現の形」が違うとき、
ズレが生まれやすくなります。
どちらかが悪いとかではなくて、
ただ、形が違うだけということがあるのです。
何か気になっていることがある
相手が自分のことで悩んでいたり、
言いにくいことを抱えていたりするときに、
態度が少し変わることがあります。
たとえば仕事からのプレッシャーや、
将来への不安についてなど、
外に出しにくい重荷を抱えていることが、
そっけなさを生んでいることもあります。
あなたを傷つけたいからではなく、
自分でいっぱいいっぱいになってしまっているということです。
それから相手が、
あなたに何かを伝えようとしているけれど、
どう言えばいいのか悩んでいることもあるでしょう。
そっけないというよりも、
あなたへの言葉を選んでいる最中かもしれません。
距離を置くことで、感情を落ち着かせようとしているとき
人によっては、
気持ちが揺れているときには、
あえて距離を置こうとすることがあります。
感情が高ぶっているときに、
言葉がうまく出てこなくて黙ってしまう人もいます。
冷静に言葉を選べるようになるまで、
ある程度の時間が必要な人ということです。
相手の気持ちが揺れた理由があなたではない、
なにか相手にトラブルがあった時などでは、
あなたからそれが見えていなくて、
急なそっけなさとして感じられるかもしれません。
あなたへの無関心が原因ではなく、
相手が自分の感情を整える時間をとっているということです。
「考えすぎ」と「直感」の間で
相手がそっけないと感じたとき、
心の中では二つの声が交互に聞こえてくることがあります。
「気のせいだよ、考えすぎ」という声と、
「やっぱり何かあるかも」という声。
どちらの声を信じればいいのか、
わからなくなってしまうかもしれません。
そのどちらも、大切な直感です。
どちらかを消そうとするのではなくて、
今どちらの声が強いかを、眺めてみてください。
毎日のように不安を感じているなら、
その気持ちを無視しないことが大切です。
「考えすぎ」と自分に言い聞かせて、
感じていることをずっと押し込めていると、
心が疲れていってしまいます。
ふとした瞬間に気になる程度なら、
まずは少し様子を見ることも一つの選択肢です。
日によって態度が変わる人もいます。
そのときたまたま忙しかっただけ、
ということも少なくはありません。
相手の態度が気になるとき、
頭の中ではさまざまな「解釈」が生まれます。
不安が大きくなってしまうとき
相手のそっけない態度が続くと、
不安はどんどん積み重なっていきます。
LINEの既読がつかない。
会っても話が続かない、前はもっと話してくれたのに。
そういう変化を感じ取るほど、
相手のことをよく見ているということです。
ただ、不安が大きくなっていくときには、
注意してほしいことがあります。
「相手の行動をすべて「悪い意味」に解釈してしまうことがある」ことです。
返信が遅いのは、もう興味がないから、
笑顔が少ないのは、嫌いになったからなどです。
相手の態度が気になるとき、
頭の中では様々な「解釈」が生まれます。
恋愛でよく起きることに、
「マインドリーディング」というものがあります。
一般的には、相手の気持ちや意図を、
行動や表情から推察するというものですが、
それが恋愛においては、相手の行動から、
確かな根拠なしに「理由を決めつけてしまう」状態につながることがあります。
たとえば返信が遅かったから、
私に興味がなくなったに違いないとか、
目が合わなかったから、怒っているに違いないなど。
こうした思い込みが積み重なると、
実際には存在しないすれ違いを、
自分の中で作り出してしまうこともあります。
大切な人のことを考えすぎるから、
つい「最悪のシナリオ」を想定してしまうのです。
「相手はそっけない」という感覚が実は、
「自分がそう決めつけている」という状態かもしれない、
そのことを、少しだけ頭に置いておきましょう。
一つひとつの出来事に、
一番怖い解釈をくっつけてしまうのは、
不安の心理的な仕組みでもあります。
悪いことが起きたときのために、
心が先に備えようとしているのです。
でも、それが続くと、実際の相手ではなくて、
「頭の中で作り上げた相手」と、やり取りしているような状態になってしまうかもしれません。
相手に気持ちを伝えるとき
不安を抱えたまま、
何も言わずにいることがつらくなってきたら、
その気持ちを伝えることを考えてみましょう。
ただ、伝え方には少し気をつけたいことがあります。
「責める」よりも「伝える」
「最近そっけないよね」
「私のことどうでもよくなったの?」
という言葉は、相手を責めているように聞こえてしまうことがあります。
それで相手が防御的になってしまって、
本当のことを話しにくくなることもあります。
代わりに、こんな伝え方を試してみてください。
「最近、少し距離を感じていて、不安になってしまって。私の気にしすぎかもしれないんだけど、どうかなと思って」
自分の気持ちを主語にするということです。
「あなたが〜した」ではなく、
「私が〜と感じた」という形で話すと、
相手もそれを受け取りやすくなります。
タイミングを選ぶ
話しかけるタイミングも大切です。
相手が疲れているとき、忙しいとき、
焦っているときなどでは、
大事な話をしても頭に入りにくいことがあります。
ゆっくりできる時間、
二人が落ち着いているときを選びましょう。
答えをすぐに求めない
話してみたときに、
相手がすぐに言葉にできないこともあります。
期待した返事を得られなかったことに、
傷つくこともあるかもしれません。
すぐに答えは出ないかもしれない、
とあらかじめ心に余裕を持っておくことで、
会話が続きやすくなります。
気持ちを伝えたら、重いと思われそうで怖い
「重い」と感じるかどうかは、
その気持ちの伝え方によっても変わります。
「不安になっている」という、
自分の正直な気持ちを伝えることは、
自然なコミュニケーションのひとつです。
自分の感情をちゃんと言葉にすることは、
重さではなくて、誠実さです。
自分の気持ちを守ること
相手のことを考えながら、
自分の気持ちが後回しになっていませんか。
相手に合わせすぎて、
本当は嫌だったことも、
「いいよ」と言い続けていませんか。
そっけなく感じる状況が続くとき、
ふと立ち止まって、
こんなことを自分に聞いてみてほしいのです。
今の自分は、幸せですか?
これはすぐに答えられないかもしれませんが、
でも心の中でずっと苦しいと感じているなら、
ずっと抱えていることはありません。
恋愛は、どちらか一方だけが我慢するものではないからです。
相手を尊重することはもちろん大切ですが、
同じくらいあなたの気持ちも、
ちゃんと尊重されるべきものです。
状況が変わらないとき
話し合っても、時間が経っても、
相手の態度が変わらない。
それどころか、どんどん冷たくなっていく。
そんなときは、
少し立ち止まって考えてみてください。
- 相手に気持ちを伝えても、話をちゃんと聞いてもらえない
- 自分の不安を話したら、「考えすぎ」と切り捨てられた
- 相手の都合に合わせることばかりが続いている
- 一緒にいても、安心できない時間が増えている
こういったことが続いているなら、
この関係が今の自分にとって、
ちゃんと安心できる場所になっているかどうか、
改めて見つめてみることも必要かもしれません。
離れることを決断するのは、
簡単ではありません。
それでも「離れる」という選択肢が、
「あることを知っておく」のは、
自分を守るためにとても大切なことです。
まず、今日の自分を休ませてあげて
「相手がそっけない理由」を、
今日中に突き止める、すぐに解決する、
それはとても難しいことです。
「この関係がどうなるか」を決めるのも、
とても大変なことです。
ですからまずは、
ここまでいろいろ考えてきた自分を、
少しだけ休ませてあげてください。
考えすぎて眠れない夜は、
紙に気持ちを書き出してみるのも一つの方法です。
頭の中でぐるぐる回っていたものを、
文字にしてみると少し落ち着くことがあります。
考えすぎてしまって、疲れすぎてしまって、
本当にいやになってしまう前に、
あなたの心を休ませてあげてください。



