恋人のことが好きなのに、
相手からの愛情がふと見えなくなってしまうこと。
悲しいことですがこれは、
恋愛において決して珍しいことではありません。
相手のちょっとした言葉の冷たさ。
LINEの返信が遅くなったこと。
一緒にいるのに、どこか心ここにあらずな態度。
そんな小さな変化に気づくたびに、
「もう私のこと好きじゃないのかも」
と考えてしまって不安が襲ってくる。
胸がぎゅっと締め付けられて、夜も眠れなくなる。
あなたがその人のことを、
大切に想っていればいるほど、
その逆はどうなんだろうと思ってしまうのは、
本当に仕方がないことです。
このコラムは、そんなふうに恋愛に悩み、
不安で押しつぶされそうになったときに、
自分の感情や気持ちを整理して、
少しだけ心を休ませるための場所です。
無理に前向きになる必要はありません。
まずは、あなたのその「不安な気持ち」を、
ゆっくりと解きほぐしていきましょう。
恋人の気持ちについては、
こちらのコラムもぜひ読んでみてください。

なぜ、言葉や行動がないと不安になるのでしょうか
恋人からの愛情表現が少ないと、
心が揺れてしまうのは当然のことです。
人は、目に見えないものを信じ続けることが、
とても苦手な生き物だからです。
言葉や行動という「目に見える証拠」がないと、
私たちはどうしても悪い方向へばかり、
勝手に想像を膨らませてしまいます。
そして、その想像がさらなる不安を呼び、
心がいっぱいになってしまうのです。
恋愛関係の中で、好きという気持ちを、
ちゃんと言葉や行動で愛情を示してほしい、
そう願うのはごく自然な感情です。
心理学の視点から見ても。
人は大切な人との「安全な結びつき」を求めます。
ちゃんと愛されてる、しっかり守られてる、
そういう安心感があってはじめて、
私たちの心は穏やかでいられるのです。
言葉で「好きだよ」と伝えてもらうこと。
そっと抱きしめてもらうこと。
そうしたはっきりとした言葉や行動がないと、
その結びつきが消えてしまうのではないかと、
怖くなってしまうのは当然のことです。
あなたが不安になるのは、
心が弱いからではありません。
愛する人とのつながりを、
大切に守りたいと願っている証拠なのです。
言葉や行動がないと不安なのは、
痛いほどよくわかります。
だからまずは、「不安になって当然なんだ」と、
自分の気持ちを優しく受け止めてあげてください。
なぜ「好き」が感じられなくなってしまうのでしょうか
相手の気持ちが分からなくなるのには、
いくつかの理由があります。
それは、必ずしも「愛が冷めたから」
というわけではありません。
気持ちを整理するために、
少しだけ立ち止まって考えてみましょう。
愛情表現の形は、人それぞれ違うから
私たちは無意識のうちに、
「自分がしてほしい愛情表現」を、
相手に求めてしまいます。
言葉で「好きだよ」と言ってほしい人。
ハグやスキンシップで愛情を感じる人。
困っているときに助けてくれる行動に愛を見る人。
あなたが「言葉」で愛情を感じるタイプだとしたら、
好きを言葉にしてくれない恋人に対して、
不安を抱くのは自然なことですよね。
しかし、恋人にとっては、
「休みの日に一緒に過ごすこと」や、
「あなたの話を黙って聞くこと」が、
最大限の愛情表現なのかもしれません。
愛情の表現方法がすれ違っているとき、
私たちは「愛されてない」と錯覚してしまいます。
相手は相手なりの方法で、
あなたに愛情を向けている可能性は十分にあります。
その彼は、好きを言葉にするのが照れくさくて、
すこし不器用なだけかもしれません。
「好きと言われない」という不安から、
少しだけ視線をずらして、
相手の小さな優しさに目を向けてみると、
見えなかった愛情に気づけることがあります。
関係が落ち着いて、安心感に変わったから
付き合い始めの頃は、
お互いに気持ちを確かめ合うために、
たくさんの愛情表現をします。
しかし、時間が経って、関係が深まるにつれて、
その熱量は「安心感」へと変化していきます。
恋人にとってあなたは、
「無理をして気を引かなくても、そばにいてくれる安心できる存在」になったのかもしれません。
それは関係が前進した証拠なのですが、
愛情表現が減ったように感じる側からすると、
とても不安になってしまうものですね。
あなた自身が少し疲れているサインかもしれない
仕事や人間関係など、
恋愛以外のことで心に余裕がなくなっているとき。
そんなとき私たちは、
普段なら気にならないような、
相手の小さな言動に敏感になります。
「好き」が感じられないのは、
相手の態度が変わったからではなく、
あなた自身の心が少し疲れていて、
愛情を受け取るための「心のコップ」が、
小さくなってしまっているからかもしれません。
不安になりやすいときは、
まず「私、今ちょっと疲れているのかな」と、
自分自身を労わってあげることも大切です。
不安で苦しいときに、試してほしいこと
不安な気持ちは、
考えれば考えるほど大きくなってしまいます。
好きな人の言動が気になって仕方がないとき、
少しだけ心を落ち着かせるための、
小さなアドバイスをお伝えします。
まずは、自分の不安をそのまま認めてあげる
「こんなことで不安になるなんて、私は重いかも」
「もっと相手を信じなきゃダメなのに」
そんな風に、自分を責めてはいませんか。
不安を感じる自分を否定しないでください。
「不安になるくらい、私はこの人のことが好き」
「愛されたくて、今ちょっと寂しいんだな」と、
まずは自分の素直な気持ちを認めてあげましょう。
気持ちを整理する第一歩は、
自分の感情にしっかりと寄り添うことです。
相手の小さな「思いやり」を探してみる
不安なときは、どうしても、
相手が「してくれなかったこと」ばかりに、
目が行ってしまいがちです。
そこで、「連絡をくれなかった」
「好きと言ってくれなかった」という欠乏感から、
少しだけ視点をずらしてみましょう。
過去の出来事や、
最近のデートを振り返ってみてください。
あなたが歩きやすいように、
移動のペースを合わせてくれたこと。
あなたの好きな食べ物を覚えていてくれたこと。
疲れているときに、
そっとしておいてくれたこと。
日常の中に隠れている、
相手の小さな「思いやり」を探してみると、
見落としていた愛情に気づけることがあります。
自分のための時間を作って心を満たす
相手の気持ちばかりを考えてしまうときは、
意識の矢印がすべて「相手」に向かっています。
その矢印を、少しだけ「自分」に向けてみましょう。
好きな音楽を聴きながら、
ゆっくりと温かいお茶を飲む。
読みたかった本を開く。
心地よい香りの入浴剤を入れてお風呂に浸かる。
恋愛に正解はないけれど、
自分自身を大切に扱うことはいつだって正解です。
あなたが自分を満たしてあげて、
心に少しの余裕ができてくると、
不思議と相手のことも、
落ち着いて見られるようになります。
恋人との関係を穏やかに育むための小さなステップ
自分の心を落ち着かせることができたら、
次は恋人との関係を少しだけ前へ進めてみましょう。
焦る必要はありません。二人のペースで、
ゆっくりと歩み寄ることが大切です。
自分の気持ちを素直に伝えてみる
「私のこと好き?」とストレートに聞くのは、
勇気がいりますよね。
重いと思われたらどうしようと、
ためらってしまう気持ちもわかります。
そんなときは、「私」を主語にして、
あなたの気持ちを伝えてみてください。
「最近、少し寂しいな」
「言葉で好きって言ってくれたら嬉しい」
「どうして言ってくれないの?」ではなく、
「こうしてくれると私は嬉しい」という伝え方なら、
相手も受け入れやすくなります。
言葉にして伝えることで、
相手も「気づかなくてごめんね」と、
歩み寄ってくれるかもしれません。
あなたが「言葉にしてほしい」ことに、
相手が気付いていない可能性もあるのです。
相手の愛情を受け取る練習をする
そして同時に、
相手が不器用なりに示してくれている愛情を、
しっかりと受け取る練習をしてみましょう。
言葉がなくても、会いに来てくれたこと。
優しい眼差しを向けてくれたこと。
「言葉がないから愛されていない」と決めつけず、
「これもこの人なりの愛情なんだ」と、
いろいろな好意をキャッチする練習です。
あなたが嬉しそうに愛情を受け取る姿を見れば、
相手も少しずつ、あなたに愛情を伝えることの、
喜びを感じていくはずです。
心が少し軽くなる、これからの関係の築き方
恋人からの「好き」が感じられなくて、
不安になってしまう夜は、
きっといろんな人に訪れるものです。
その不安を完全にゼロにすることは、
難しいかもしれません。
でも、不安になるたびに自分の気持ちを整理して、
相手の小さな愛情に気づきながら、
優しく気持ちを伝えあうこと。
その繰り返しが、二人の絆を少しずつ強く、
さらに深いものにしていきます。
焦らなくても大丈夫です。
不安な夜は、温かい毛布にくるまって、
まずは自分の心を休ませてあげてください。
自分を大切にすることは、
相手を大切にすることと同じです。
あなたの恋愛がこれから、
安心に包まれた温かいものになっていくことを、
私は心から応援しています。


