恋をしているときには、
自分の性格や、まとっている雰囲気が、
好きな人の好みに合っているのか、
どうしても気になってしまいます。
明るくて、誰とでもすぐに、
仲良くなれるあの人がうらやましいとか。
いつも落ち着いていて、
大人っぽい雰囲気をまとっている人が、
まぶしく見えてしまったり。
つい誰かと自分を比べて、
自信をなくしてしまうことも、
あるかもしれません。
自分の持っていないものばかりに目が向いて、
苦しくなってしまうこともあるでしょう。
もっと可愛げがあったら、
もっと上手に話せたら。
そんなふうに、
自分の性格や雰囲気を、
責めてしまう夜があるかもしれません。
相手に好かれたいと思うほど、
自信のなさが大きな影となって、
足元をすくうものです。
しかし恋に、「こうあるべき」、
という正解の性格や雰囲気はありません。
無理に自分を変えようとして、
心が疲れてしまう前に、
まずは今のあなたにある、
そのままの魅力に目を向けてみませんか。
今のままの性格や雰囲気を、
無理に丸ごと変える必要はありません。
このコラムは、
「恋する自分に自信がないとき」
というシリーズの、連続3コラムの3つ目です。
恋愛のなかで、
自分の性格や雰囲気に自信が持てないときに、
心を落ち着かせながら、
ありのままの自分を受け入れていく。
そのためのヒントをお伝えします。
無理に前向きになろうとしたり、
自分を全く別の誰かに、
変えようとしたりする必要はありません。
正解を探すのではなく、
あなたの心が少しでも軽くなるように、
あなたのペースで読み進めてみてください。
なぜ恋愛になると自分の性格に自信がなくなるのか
普段の生活の中では、
それなりに自分らしく過ごせているのに。
どうして恋愛になると、
急に自分の性格や雰囲気が、
気になってしまうのでしょうか。
その理由を知ることで、
自分の不安な気持ちを、
優しく受け止めることができます。
恋愛における「理想の姿」に縛られているから
世の中のドラマや映画、
あふれるSNSなどを見ていると、
恋愛がうまくいく人には、
特定のイメージがあるように感じてしまいます。
「いつも笑顔で愛嬌がある」とか、
「話題が豊富で一緒にいて楽しい」、
「誰とでもすぐに打ち解けられる」など。
そんな姿こそが恋愛における正解だと、
無意識のうちに思い込んでしまうのです。
しかし、それはあくまで物語の中や、
ほんの一部の切り取られた世界のお話です。
現実の恋愛は、もっと静かで、
もっと不器用で、もっと多様なものです。
笑い続けることが恋ではなくて、
しゃべり続けることが恋でもありません。
元気な人をうるさく感じる人もいれば、
コミュニケーション能力が高い人を、
なれなれしいと嫌う人もいます。
正解っぽく見える姿に、
自分を当てはめようとするからこそ、
そこから外れている自分の性格が、
「ダメなもの」に思えてしまうのです。
正解はないということを、
まずは自分に教えてあげてください。
相手を大切に想うからこその不安
自分の性格に自信がなくなるのは、
あなたの心が弱いからではありません。
相手から見たときに、
少しでもよい自分でいようとしているから、
そう思うのではないでしょうか。
「好きな人に嫌われたくない」
「少しでも良いところを見せたい」
そういう純粋な好意があるからこそ、
自分の至らない部分ばかりが、
優先して目についてしまうのです。
そしてそんな至らない部分を考えるときには、
「いいところ探し」をすることを、
すこしも思い出しません。
自分にはいいところがいくつあるとか、
そんなこと関係なく悪いところだけを、
いくつも並べて見てしまいます。
不安になるのは、
真剣に恋をしているからです。
相手を想う優しい気持ちがあるからこそ、
自信のなさが生まれます。
その不安の裏側には、
あなたの深くあたたかい愛情が、
そしてあなたのよいところが、
隠れていることを忘れないでください。
過去の恋愛や人間関係での小さな傷
これまでの人生の中で、
自分の性格や雰囲気について、
誰かに何かを言われた経験が、
心の奥底に残っていることもあります。
「もっと喋ればいいのに」とか、
「大人しすぎるよね」とか、
あるいは逆に「喋りすぎだよね」など、
あなたの姿勢を否定する言葉です。
そういった一言の記憶が、
恋愛という特別な関係を築こうとするときに、
ブレーキとして働いてしまうことがあります。
過去の言葉は、
過去にあったものです。
今のあなたの価値を、
決める力を持ったものではありません。
そうわかっていても、
「次はそう思われたくない」と、
無理をしてしまうことが、
その恋の中ではあるかもしれません。
だから、その傷を無理に、
忘れようとする必要はありません。
ただ、「あの時の言葉がまだ痛むんだな」
と、心の痛みをそっと認めてあげることで、
心は少しずつ落ち着きを取り戻していきます。
そのままのあなたにしかない「雰囲気」の魅力
自分では「ここがダメだ」、
と思っている性格や雰囲気も、
誰かにとっては特別な魅力になります。
無理に自分を別の誰かに変えなくても、
あなたにはすでに、
素敵な魅力が備わっていることを、
今一度、思い出してみましょう。
静かで大人しい性格は、心地よい安心感になる
もしあなたが、口数が少なくて、
静かな性格をしているのだとしたら、
それは「安心感」という大きな魅力になります。
いつも明るく話し続けてくれる、
そんな人も魅力的ですが、
人はずっとテンションの高い状態では、
ちょっぴり疲れてしまうものです。
言葉少なに隣で微笑んでくれる人。
沈黙が気まずくならず、
一緒にいてホッとできる人。
そんなあなたの静かな雰囲気は、
忙しい日々を送る誰かにとって、
何よりも心休まる、
オアシスのような存在になります。
静かであることは、
退屈なことではありません。
それは、深く穏やかな、
海のような優しさだと言えます。
不器用さや緊張は、誠実さの証になる
好きな人の前でうまく話せなくなったり、
ぎこちない態度を取ってしまったり。
そんな不器用な自分に、
落ち込むことがあるかもしれません。
しかし相手から見れば、その不器用さは、
「自分のために一生懸命になってくれている」
という誠実さとして伝わることがあります。
スマートに何でもこなせる隙のない人よりも、
少し照れたり、言葉を探しながら、
それでも一生懸命に話してくれたりする姿に、
人は強く心を動かされます。
どんなものでも、
上手なことと、感動することは、別です。
あなたの不器用さは、
相手に対する嘘偽りのない、
純粋な気持ちが表れているものです。
そのようなピュアな雰囲気は、
作ろうと思って作れるものではありません。
繊細で考えすぎる性格は、相手への深い共感力になる
「こんなことを言ったら嫌われるかな」
「あの時の態度は良くなかったかな」
と、あれこれ考えすぎてしまう、
あなたがもし、こんな性格だったら。
それは自分にとっては、
ちょっと面倒だと感じるかもしれませんが、
あなたが他人の気持ちに対して、
とても敏感で、
優しい心を持っていることを示します。
繊細さを持つ人は、
相手のちょっとした表情の変化や、
その時々の声のトーンから、
相手の気持ちに寄り添うことができます。
誰かが落ち込んでいるときに、
そっと温かい言葉をかけられるのは、
あなたの心が普段から、
色々なことを深く感じ取っているからです。
その優しく包み込むような雰囲気は、
恋愛においてとても重要な、
強い信頼関係を築くことに役立ってくれます。
少しだけ自分を好きになるための実践ヒント
そのままの自分でいいと言われても、
すぐに自信を持つのは、
やはり難しいかもしれません。
でも焦らなくていいのです。
少しずつ、あなたのペースで、
自分自身を大切に思えるようになるための、
小さなヒントをいくつかご紹介します。
自分の特徴を「優しい言葉」に言い換えてみる
自信がないときには、
自分の性格を、
否定的な言葉で表現してしまいがちです。
その言葉を、少しだけ優しい言葉、
肯定的な言葉に言い換える、
そんな練習をしてみてください。
たとえば、
「暗い性格」は「落ち着きのある性格」。
「優柔不断」は「相手の気持ちを尊重できる性格」。
「流されやすい」は「柔軟で協調性がある性格」。
言葉には不思議な力があります。
自分に向ける言葉を優しくするだけで、
自分自身の捉え方が、
心のなかで少しずつ変わっていきます。
自分では弱点に思えるようなものでも、
かなりたくさんのものを、
肯定的に言い換えることができます。
それが実際に、
あなたのよいところでもあるからです。
無理に「変わる」のではなく「心地よい伝え方」を見つける
性格を根本から変えようとするのは、
とてもエネルギーが要ることです。
無理に自分を曲げるのではなく、
今の自分の性格のままで、
どうすれば相手に気持ちが伝わるか、
ということを探してみましょう。
直接目を見て話すのが苦手なら、
LINEや手紙で丁寧に気持ちを伝えてみる。
自分から話題を振るのが苦手なら、
相手の話にしっかりと耳を傾けて、
笑顔で相槌を打つことに専念する。
あなたの得意なこと、
無理なくできる範囲のことで、
勝負をすればいいのです。
「自分らしい接し方」を見つけることができれば、
恋愛や、それに至るまでの関係を、
肩の力を抜いて楽しめるようになります。
小さな「できた」を自分で褒めてあげる
「自信」というものは、
誰かから与えられるだけでなく、
自分自身で育てていくものでもあります。
恋愛のさまざまな場面で、
ほんの少しでも勇気を出せた自分、
いつもと違う行動ができた自分を、
たっぷりと褒めてあげてください。
「今日は好きな人に自分から挨拶できた」
「LINEの返信で、少しだけ素直な言葉を使えた」
「うまく話せなかったけれど、最後まで笑顔でいられた」。
どんなに小さなことでも構いません。
あなたが自分のために頑張ったその一歩を、
誰よりもあなた自身が認めてあげましょう。
その小さな積み重ねが、
やがて大きな自信へと繋がって、
その自信は、あなたの魅力になっていきます。
恋をするあなたのままで、十分に魅力的です
恋をしていると、
自分の未熟な部分ばかりが見えてしまい、
苦しくなることがあります。
もっと素敵な自分になりたいと願うのは、
好きな人のことを本当に大事に考えて、
あなたが前に進もうとしている証拠です。
ですが、どうか忘れないでください。
好きな人を想い、悩み、不器用ながらも、
一生懸命に向き合おうとしている今のあなたは、
もうすでに十分に魅力的だということです。
完璧な人間などいません。
欠点や弱さも含めて、
あなたという唯一無二の存在なのです。
あなたの持つ静かな優しさ、
誠実な不器用さ、相手を想う繊細さは、
必ず誰かの心を温かく照らす光になります。
焦らなくていいのです。
無理に背伸びをしなくても大丈夫です。
あなたのペースで、
あなたらしい雰囲気のまま、
この恋を大切に育んでいってください。
あなたのその素敵な心が、
しっかりと相手に伝わることを、
私は心から応援しています。



